タイヤに付いている黄色い点。
軽点と呼ばれるタイヤの一番軽い場所を表しています。
ホイールのエアバルブの位置に合わせるのが一般的ですが、何故でしょうか?
答えはホイールに付いているバルブの部分が一番重いと仮定し、タイヤの軽い部分と合わせて重さを相殺しましょうって事。
ここで問題なのがバルブの位置が本当にホイールの重たい場所なのかって事。
例えばこちらのタイヤ&ホイール。
タイヤ交換前の状態ですが薄っすらと軽点が確認でき、バルブの位置と合っています。
バルブの後ろ側にバランスウエイトが沢山付いているのが見えます。
内側を見るとこんな感じ。
90gのバランスウエイトが貼ってあります。
タイヤを剥がしてバランスウエイトを除去した状態でバランサーに掛けてみました。
マスキングテープを貼ったところがウエイトを貼る位置として測定されました。
バルブのすぐ横ですね。
アウター側で55g。
ホイール単体でこれだけ狂っています。
目視ではホイールの歪みはありませんでした。
このホイールに軽点とバルブを合わせてタイヤを組んだら・・・。
もうお分かりですね。
軽い場所にさらにタイヤの軽い場所を合わせてしまいます。
よって大量のバランスウエイトを貼ることになります。
別に大量のバランスウエイトでも調整できていれば問題はありませんが、出来れば少なくしたい。
なぜなら、ウエイトが勿体ない(笑) 店側の都合か??
細かい事を言えばバネ下荷重が増えてしまう、万が一走行中に剥がれてしまった場合の狂いが大きい。
などのデメリットがあります。
ウエイトは多いより少ない方が良いって事ね。
新品タイヤの軽点をバルブの反対側にして組み付けました。
すると先ほどとほぼ同じ位置に25gのウエイトを貼りなさいの表示。
最初にあんなに付いていた場所にこれだけで済みました!
このようなことからタイヤハイドでは、状況によりバルブと軽点をわざとずらして組み付ける場合があります。
バルブと軽点が合っていないからあそこの店はダメだ!なんて思わないようにしましょうね!
本当はユニフォミティマークで合わせたいけど、ほとんどのホイールに印がないからねぇ・・・。